15年程前にアナログハードディスクTV放送が終了時期に入り、レコーダで録画した映像データの著作権保護が始まり、家庭内の複数台のTVやパソコンで動画やデジカメの画像データ共有するために導入したものです。
容量が大きいため、データのバックアップとしての利用もしており、複数のパソコンからネットワークドライブとして共有できて、とても便利なものです。
また、「RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)」という複数のHDDをひとつのドライブのように認識・表示させる技術が搭載されており、万が一のHDD故障時にもデータ復旧・アクセスを可能にする安全性の向上や、複数HDDへの分散書き込みによるデータ保存の高速化が可能です。
我が家では、安全性(耐障害性)・高速性・保存可能容量のバランスがよい「RAID5」という方式を採用しており、2Tバイトのハードディスク4台で、6TB(実際は5.5TB程度)の容量で使用しています。
今まで3回程、ハードディスク故障で交換・復旧をして来ましたが、今回、NAS本体にハードディスク故障の点滅アラームが表示され、ハードディスク交換修理を行いました。
ハードディスク交換自体は、パソコンより簡単で、NAS本体の電源を落としてからフロントカバーを外して、エラーの出ているハードディスクのトレーのレバーを手前に引いて、トレーにハードディスクを固定しているネジ4本を外して、ハードディスクを交換し、NAS本体に戻すだけです。
ハードディスク交換後、NASの電源を入れてパソコンのWEB設定画面で、交換したハードディスクを確認してRAID再構築の指示をします。
この操作が、少し難しいと感じるかも知れませんが、NASの取扱説明書に詳細な方法が記載されているので、その通りに操作するだけです。
RAID再構築には丸1日以上掛かりますが、再構築中もレスポンスは遅いもののNASのデータアクセスが出来て
使用上の問題は有りません。
RAID再構築が完了するとNAS本体のハードディスク稼働状況を表示するLEDが緑点灯に変わり、NASのデータアクセスのレスポンスも元に戻りました。
NASは通常、常時稼働しているため、より耐久性の高いNAS用ハードディスクが販売されていますが、使用しているのは、安価な通常のハードディスクです。
使用しているハードディスクは、生産終了となってしまい予備のハードディスクも無くなったので、次回ハードディスク故障時は、4本まとめて交換するかNAS本体をリプレースすることになりそうです。