車体側のiDriveやDSPアンプはバランス接続には対応していないので、この接続方法しかないと思っていたのですが、ケーブルでバランスからアンバランスに変換する方法があるようで試してみました。 通常、バランス接続は左右チャンネルのプラスマイナスで4芯のケーブルになっていますが、このDAP(XDP-20)にはACGというマイナス側を0Vに制御する方式を選択することが出来ます。
詳しく無いのですが、論理的にはアンバランスの3芯ケーブルのグランド線に左右チャンネルのマイナス側を結線することが可能となり、バランスからアンバランスにケーブルで変換可能ということのようです。 これにより、左右チャンネルそれぞれに2個のDACを使用することが可能になると考え、音質的にどうなるのかを試してみました。
注意点としては、通常のバランス接続では、アンバランス対応のアンプに負荷が掛かり機器故障に繋がる可能性があるということで、ACGバランス出力可能なパイオニア、オンキョーのDAPでのみ可能ということです。
使用したバランスからアンバランスに変換するケーブルは「G&V φ3.5mm三極(メス )→ φ2.5mm四極(オス)オーディオ変換ケーブル 接続アダプター GV-3N-2BA」というもので、その製品説明にも対応機種が明記されています。
製品説明の対応機種に「XDP-20」の記載はありませんが、ACG対応機種ということで問題ないと思いますが、購入される場合は自己責任ということでお願いします。
この手のオーディオ用変換ケーブルは、異常なほどの高価であることが多いですが、この製品は1500円以下と比較的安価で2.5mm側がL字になっており配線のおさまりも良さそうなので、試しに使用してみることにしました。
実際にACG駆動で再生した音は、低音から高音までとてもキレが良くなり、好みの音になり大満足です。特に低音のキレがよくボワーンとした残響音が大幅に減りました。
ただし、高音のキレも良くなりますので、ソフトドームツイーターでも超高音域の音が耳に刺さり気味なのが気になりますが、ドライブ中の眠気防止には良さそうです。
ホワイトノイズで、周波数特性を調べてみましたが、バランス接続と同様フラットで高音域が持ち上がっているということは有りませんでした。
ゴルフ場の往路で眠気を防止するのに丁度良さそうです。リラックスしたい帰路は、iDriveのUSBメモリに切替えるなどして使い分けすれば問題無さそうです。
製品説明(出展:Amazon)
・2.5mm四極(オス)対応機種:ONKYO DP-X1・DPX1A、DP-CMX1、XDP-300R、iriver AK70・AK100II・AK120II・AK240・AK380、SounDroid VALOQ・VANTAMシリーズ・3.5mm三極(メス)対応ケーブル:通常オーディオケーブル