副次効果としてCICのCOMBOXでは実現できなかった、iPodビデオの映像が純正モニターで再生できるようになり、これが一番感動的でした。
iDriveコントローラやステアリングのダイヤルでiPodのプレイリストやアルバム(番組)を表示して操作できるようになり、とても重宝しています。
車載の小さいモニターで再生する動画はiPhone用に圧縮したビデオの解像度でも十分で、256GBのSSDに換装したiPodで大量の動画を鑑賞することができます。
子供が成人して家族で長距離ドライブする機会は殆どなくなりましたので、映画鑑賞用のDVDプレーヤーも必要無くなり、主にミュージックビデオなどを再生しています。
配線はiPodのAVケーブルを使用して、映像ケーブルの信号線2本(+,-)をNBTヘッドユニットのクワッドロックのFBAS(baseplate27(-),28(+))に接続してます。
これだけでは映像ノイズが酷く、FBASの26ピン(shield)にグローブボックス内USBの裏側にアース線をハンダ付けして接続することでキレイな映像が映るようになりました。
コーデイング(e-sys使用)
<注意事項>
・コーディングは、オリジナルの状態に変更を加えるので、ディラーの保証が受けられなくなる可能性があります。
・また、誤操作などで車両に異常が発生する可能性も有りますので、あくまで自己責任です。
・当方、趣味の範囲で行っており、手順上の誤りもある可能性があり、サポートなども一切出来ませんのでご了承下さい。
準備
・コーデイング中にバッテリーが上がらないように充電器から電源供給します。
・エンジンルームから充電用コネクターを車外に設置してあるので、そこに充電ケーブルを接続しています。
接続
・運転席右下のOBD接続口の蓋を開けて、コーディング用ENETケーブルのコネクターを接続します。
・ケーブルの反対側をPCのENETソケットに接続し、車両のキーONにして電源を入れE-SYSを起動します。
・E-SYSメニューバーの「Connect」アイコンをクリックします。暫らくすると「Open Connection」ウインドーが表示されます。
・「TargetSelector」の右端が「F025」の行を選択して、「Connect」ボタンを押下します。
・「Connection established」のメッセージがでれば、接続成功ですので、OKボタンを押下します。
車両情報読込み
・右上の「Vehicle Order」欄の「Read」ボタンを押下して、車両情報を読込みます。
・読込まれたら、「FA」フォルダを右クリックして「Active FA」を選択します。
・右上の「Vehicle Profile」欄に値が表示されればOKです。
・次に「Read SVT」ボタンを押下します。
・読込みが終了すると「SVT」欄に値が表示されます。 読込んだ「FA」「SVT」はセーブしておきます。
コーディング
・ターゲットモジュールを探します。今回は「HU-NBT」です。
・まず、「HU-NBT」モジュールの右端が「CAFD」の行を選択します。
・選択行を右クリックして「Read Coding Data」を選択します。
・確認画面の「SAVE」ボタンでデータを保存しておいた方が良いです。
・読込まれたら、「CAFD」を展開して表示された行を選択、右クリックして「Edit FDL」を選択します。
・FDLコードが読込まれると別ウインドウが立上ります。
・「Search for:」の右側にターゲットパラメータの値を入力して「Search」ボタンを押下します。
・以下のパラメータの「Ausgelesen」の値を右クリックして「Edit」を選択してコード値を変更します。
「API_USB_VIDEO」 →both
「API_IPOD_VIDEO 」→both
「ENT_CODEC_OGG」nicht_aktiv→aktiv
「ENT_CODEC_XVID」nicht_aktiv→aktiv
「ENT_CODEC_VCD」nicht_aktiv→aktiv
「ENT_MC_VIDEO_SUPPORT」nicht_aktiv→aktiv
・コーデイング画面に戻り、変更したFDLをSAVEします。
車両への書込み
・右下の「Code Fdl」ボタンをクリックします。ここで車両に変更したコードを書込みます。
・書込みが終了すると、車両側が再起動されるので立上るまで待ちます。
・再起動後、動作確認してコーデイング終了です。