既設の無線LANルータはNECの2014年モデル「AtermWG1800HP2」という生産終了機種で、同時接続台数の表記はなく10台以下での使用を推奨のようです。
無線LANルータは5年程度でリプレースするのが良いとされますが、メーカー推奨ですので、子機側の状況によっては余り効果がないとうことも想定されます。 また、WIFI6規格の上位機種もありますが、接続する子機側が対応していないのと、新しい技術に飛びつくと様々な不具合が発生することが多く見送りました。
今回、導入した無線LANルーターは同じNEC製の2020年モデル「PA-WG2600HP4」です。4アンテナで同時接続台数も18台と明記されています。
最近話題の「メッシュ中継機能」という親機と中継機が互いにつながりあって、電波の中継だけでなく中継機で処理分散も行う方式でWi-Fiエリアを拡大できる機能も搭載されています。
また、「バンドステアリング」「オートチャンネルセレクト」という電波の混雑を回避する機能も搭載されており、無線接続の回線安定化が期待できます。
実際に設置してみた感想としては、速度と安定性は確かに向上していますが、旧機種を中継器として設置しても電波の届く範囲はあまり変化はありませんでした。
スマートフォンで同じ時間帯、同じ場所で回線速度を比較すると下りで約3倍以上で、接続不安定な防犯カメラも改善し、リプレースの効果はかなりありました。
スマホの回線速度比較(Speedtest)
旧:Aterm WG1800HP2 下り 56.1Mbps 上り 54.6Mbps
新:Aterm WG2600HP4 下り 178.0Mbps 上り 93.1Mbps
ただし、新機種が5Ghz帯と2.4GHz帯を同じSSIDで自動振替する機能があるためか、旧機種のWiFi設定の引継ぎが上手く行きませんでした。
色々と設定を試しましたが、防犯カメラが上手く繋がらず結局、新規のSSIDに全ての接続機器を接続しなおすことになりました。
また、同じフロアの親機と一番離れた場所や鉄筋コンクリート造の地下車庫はやはり電波が届かず、既存の中継機を利用することになります。
メッシュ中継機能を搭載した同じメーカの中継機が、これから発売されることが期待できるので暫らく様子見です。