最大瞬間風速は千葉県千葉市で57.5メートル、千葉県木更津市で49.0メートル、千葉県成田空港で45.8メートル、東京都羽田空港で43.2メートル、神奈川県三浦市で41.7メートルを観測。いずれも観測史上1位となりました。
関東の台風上陸は2016年8月に千葉県館山市付近に上陸した台風9号以来3年ぶりで、上陸直後の中心気圧は960ヘクトパスカル中心付近の最大風速は40メートルで関東に上陸した台風では過去最強クラスでした。
この台風の影響で、君津市の送電線鉄塔2か所が倒壊し、約600か所の送電線断線により千葉県の広域で停電が発生しました。復旧が難航して丸3日以上広域で停電が続きエアコンが効かない状態で、フェーン現象により関東で35度以上の猛暑になました。
9月11日時点で、完全復旧の目途が立たない状況とのことで、猛暑時の災害対策の確認として、発電機でエアコンが動くのか検証してみました。
発電機でエアコンが動くのか検証
別記事で太陽光発電や発電機による停電対策をご紹介しましたがエアコンは消費電力が高く、停電時は日中晴れた状態の太陽光発電でないと稼働できない状態です。そこで、発電機(YAMAHAのEF900iS)で2.2KWの小型エアコンを動かせるのか検証してみました。
発電機の定格出力が900VA(100Vで9A)に対してエアコンの定格消費電流が約4Aなので余裕で動くはずなのですが、起動時の瞬間電流が供給できるかが問題です。 結果は、問題なく動きました。
エアコンは2005年製造の冷房能力2.2KWのもので、定格冷房消費電力440Wですので、発電機出力900VAの約半分の消費になります。 起動時に2~3倍の電力消費があるらしく、900VAでは無理かも知れないと思いましたが、設定室温28度で室温に近い状態であったからかも知れません。猛暑時の停電では早目に発電機を導入したほうが良さそうです。
一度、起動して安定運転になれば440W以下の消費電力ですので残り半分の発電電力を他の家電に回すことも可能であることが分かりました。定格出力での連続運転時間は4時間ですので、就寝前に給油しておけば1晩は持ちそうです。
問題は音ですが、エコモード時は消音BOXでかなり静かになるのですが、エコモードOFFで定格出力は結構こもる音がします。日中は大丈夫だと思いますが、夜間はエコモードONで使用したほうが良さそうです。
因みに先日導入した定格出力500WのUPSでも試してみましたが、起動はするものの5分程度でUPSの アラームが鳴って停止してしまいました。メーカもプリンター、エアコン、冷蔵庫などの起動電力が変動する機器への使用はしないように推奨しているので、止めた方が良さそうです。
追記
動画の方で、1600W以上の発電機でないと厳しいのではとのコメントを頂きました。起動後に室温と設定温度の差が多い場合は、900Wの発電機では能力不足になると思われます。明け方や、停電直後で部屋が冷えた状態という条件付きになりそうです。
追記:2019.9.19
エアコンの諸元を調べた所、冷房消費電力440W(165W~900W)でした。
また、動画撮影時はOFFにしていましたが、検証したエアコンには「省パワー」機能がありました。「省パワー」にすればなんとか動きそうです。
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