2025年2月25日火曜日

家庭用NASのHDD故障交換修理

我が家の家庭用NASはバッファローの「LS-QVL/R5」シリーズで、2010年発売のもので、動画編集用デスクトップと同様に15年も前のものです。 因みに「NAS」とは「Network Attached Strorage」のことで、ネットワークに接続できるハードディスクで、複数のハードディスクをまとめて大容量でデータ保管・共有できるものです。 

15年程前にアナログハードディスクTV放送が終了時期に入り、レコーダで録画した映像データの著作権保護が始まり、家庭内の複数台のTVやパソコンで動画やデジカメの画像データ共有するために導入したものです。 容量が大きいため、データのバックアップとしての利用もしており、複数のパソコンからネットワークドライブとして共有できて、とても便利なものです。 

また、「RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)」という複数のHDDをひとつのドライブのように認識・表示させる技術が搭載されており、万が一のHDD故障時にもデータ復旧・アクセスを可能にする安全性の向上や、複数HDDへの分散書き込みによるデータ保存の高速化が可能です。 

我が家では、安全性(耐障害性)・高速性・保存可能容量のバランスがよい「RAID5」という方式を採用しており、2Tバイトのハードディスク4台で、6TB(実際は5.5TB程度)の容量で使用しています。 今まで3回程、ハードディスク故障で交換・復旧をして来ましたが、今回、NAS本体にハードディスク故障の点滅アラームが表示され、ハードディスク交換修理を行いました。
ハードディスク交換自体は、パソコンより簡単で、NAS本体の電源を落としてからフロントカバーを外して、エラーの出ているハードディスクのトレーのレバーを手前に引いて、トレーにハードディスクを固定しているネジ4本を外して、ハードディスクを交換し、NAS本体に戻すだけです。

ハードディスク交換後、NASの電源を入れてパソコンのWEB設定画面で、交換したハードディスクを確認してRAID再構築の指示をします。 この操作が、少し難しいと感じるかも知れませんが、NASの取扱説明書に詳細な方法が記載されているので、その通りに操作するだけです。 

RAID再構築には丸1日以上掛かりますが、再構築中もレスポンスは遅いもののNASのデータアクセスが出来て 使用上の問題は有りません。 RAID再構築が完了するとNAS本体のハードディスク稼働状況を表示するLEDが緑点灯に変わり、NASのデータアクセスのレスポンスも元に戻りました。 

NASは通常、常時稼働しているため、より耐久性の高いNAS用ハードディスクが販売されていますが、使用しているのは、安価な通常のハードディスクです。 使用しているハードディスクは、生産終了となってしまい予備のハードディスクも無くなったので、次回ハードディスク故障時は、4本まとめて交換するかNAS本体をリプレースすることになりそうです。
 

家庭用NASのHDD故障交換修理

2025年2月18日火曜日

非対応PCをWindows11化した後の注意点

CPUの要件を満たしていない、古いデスクトップPCを2台、「Rufaus」で作成したWindows11インストールUSBメモリでWindows11化に成功しました。 インストール中に「Windows Update」で更新できなくなる旨のメッセージが出ていたので気になっていたのですが、セキュリティアップデートなどのマイナーなものは問題なく更新できています。 

2年程前に入手した、メイン使用のノートPCは、Windows11がインストールされたものでしたが、CPUは第6世代の「Core i5 6200U 2.30GHz」で、非正規のものでした。 Windows11正規対応はintel8世代(8000番台)以降でオークションでは、このような非正規品も出回っているようで注意が必要ですね。 

この非正規品ノートPCのシステム情報を確認すると「Windows11 21H2」のままで、「Windows Update」でメジャーアップデートは更新できないようです。 そこで、「Rufaus」で作成したWindows11インストールUSBメモリでWindows11のアップデートを試してみた所、問題なく「24H2」にアップデート出来ました。 

つまり、Windows11非対応PCの場合、メジャーアップデートは毎回、手動でアップデートする必要がありそうということになります。 また、マイクロソフト社が、非対応PCへのインストールを制限する動きがあるようで、今年秋頃の「25H2」で何かしらの対応をしてくる可能性も否定できません。
因みに、intel8世代(8000番台)以降の条件が付く主な要因は「TPM 2.0」というデバイス上で様々なセキュリティ機能を提供するためのモジュールが搭載されていることのようです。 この「TPM 2.0」の主な機能はWindowsの「BitLocker」で、デバイスのストレージを暗号化することで、データを保護するための機能です。 

万が一、デバイスが盗難されたり、内部のストレージデバイスが取り出されたりしても、データの機密性を保つことができ、ブートのプロセスを監視し、不正な起動な起動を検出した場合に、ストレージの暗号化を解除できないように制限できるようです。 

機密情報や個人情報漏洩などのセキュリティリスクへの企業向けの対策は、機密情報や個人情報漏洩などの随分以前からPC本体にはデータを持たずに、ファイアウォールで保護されたサーバーに暗号化したデータを保管してネットワーク経由で利用したり、シンクライアントでOS自体をネットワーク経由で起動するなどの何重もの対策がされて来ており、ローカルPCでも同様の対策を可能とするもののようです。 

ビジネス用途の場合は、セキュリティリスクを避けるために必要な機能ですが、個人利用ではデータを暗号化してしまうと使い勝手が悪くなるデメリットのほうが大きいと思います。 また、暗号化や複合化にCPUの負荷も大きくなり、レスポンス面でも弊害がありそうで、セキュリティリスクの考え方次第ですが、個人的にはこの機能は当面様子見で問題なさそうです。
 

非対応PCをWindows11化した後の注意点

2025年2月11日火曜日

6.5Kwhの家庭用蓄電池の導入から2年後の効果金額は?

12年前に導入した2.5KwhのソーラパネルのFIT固定買取期間の終了直前に、6.5Kwhの家庭用蓄電池を設置して2年経過しました。 夏季のエアコン使用を含めてどの程度、電気代節約になるのか2年分の発電、買電、売電量他を改訂された新電料金プランで確認しましたのでご参考になれば幸いです。 

ちなみに我が家は3人家族で、電気・ガス併用しているので、オール電化向け料金プランではなく、深夜の電気料金も日中と変わらないため深夜の蓄電池充電は行っていません。 築32年の木造2×4工法の2階建てで、断熱・気密性能は最新の住宅よりかなり低く、エアコンは各部屋に設置している状況です。 

冬季の暖房はガスファンヒーターがメインでエアコンは殆ど使用しない状況ですので、冬季の消費電力量はエアコンで暖房する場合に比べて少ないと思います。 夏は就寝までエアコンを連続使用することが多く、エアコンの複数台使用で日中でも使用電力が2Kwh程度となることが多く、電力消費量が発電量を上回ることが多くなり、蓄電池が満充電になることが少なくなっていました。 

2023年2月5日~2025年2月4日の2年間で、消費電力量は11449Kwhで、発電量7316Kwhですので自給率は約63%でした。 売電量は蓄電池導入の効果で、1027Kwhに抑えられていますが、消費電力が多めのため、買電量は5167Kwhと消費電力量の45%程度ですので、55%を自己消費できた計算になります。
ソーラーパネルの年間発電量は日射条件他によりパネル1Kwh当たり1000~1400Kwhが多いようですが、我が家のソーラーパネルは1463Kwhと12年経過しているのにもかかわらず、かなり発電効率が良いようです。 因みにソーラーパネルのメーカはSHARP製の多結晶パネルで170W×15枚で合計2.55Kwhです。

当時はまだ高価でしたが国内生産品で補助金を利用して約130万円で設置して12年間故障・保守無しです。 契約している電力料金プランは東電の従量電灯B(40A)プランで、2024年4月に改訂されている新電気料金に換算すると、全て買電した場合は、月平均の消費電力477Kwhで18542円、1年間222504円となります。 

実際の月平均買電量216Kwhで8317円、1年間で99804円、その差額122700円が効果額となります。 10年間の固定買取価格は1Kwh当たり42円と、非常に良い条件でしたが2023年3月からの買取価格は8.6円と1/5に激減してしまいました。 2年間の月平均売電量42.8Kwh×8.6円=368円と合わせて月当たり約1.06万円の効果額ということになりました。 

仮に1年間で12.7万円の効果額が続くとして10年間で127万円の効果が期待できます。 ソーラパネルの投資回収が終了していてば、蓄電池設置費用180万円とした場合の回収は約14年ということになります。 実際はソーラーパネルの投資回収残約30万と中古蓄電池を使用して全負荷型ハイブリッドインバーターを115万円で設置していますので、合計145万円の回収期間は11年強という試算が成り立ちそうです。 

電気・ガス併用で自給率63%ですので、ソーラーパネルの発電量は4~5Kwh、蓄電池容量は10Kwh程度が理想ですが、費用対効果と災害による停電時の利便性を考えると、現状でも十分な効果があると思います。 


従量電灯B(40A)の新料金での電気料金試算 

①月平均477Kwh買電の場合
 基本料金:1247円+~120Kwh×29.80円+~(300Kwh-120Kwh)× 36.40円+(477Kwh-300Kwh)×40.49円=18542円 

②月平均216Kwh買電の場合
 基本料金:1247円+~120Kwh×29.80円+~(216Kwh-120Kwh)×36.40円=8317円           
                                                  

6.5Kwhの家庭用蓄電池の導入から2年後の効果金額は?


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2025年2月4日火曜日

2台目の非対応PCのWindows11化と使用したUSBメモリ作成方法

動画編集に使用しているデスクトップパソコン「HP Z400 Workstation」はWindows11へのアップグレードに成功した動画を多くの方に視聴頂きました。 Windows11化に使用したUSBメモリで、手持ちの2台目の非対応PCもWindows11化に成功したので、その様子とUSBメモリの作成方法を動画にしました。 

2台目のPCは、やはり約15年前の2010年に発売となった、NECの「VALUESTAR L VL150」でCPUは2コアの「Core i3 530」、メモリ容量:4GBとWindows11化の最小要件ギリギリのものです。 子供のPC学習用に購入したもので、使用頻度は少ないですが、CPUは同じく2コアの「Core i5 650」に、システムドライブはSSDに換装して延命していたものです。
起動後、1台目の「HP Z400 Workstation」のWindows11化で使用したUSBメモリを刺して、エクスプローラーで開き、USBメモリ内の「Setup.exe」ファイルをダブルクリックして上書きインストールしました。 インストールの様子は1代目と同様で、スペックが低いためか「Windows Update」のセキュリティアップデートに大分時間は掛かりましたが、無事にWindows11化に成功しました。 

非対応PCのWindows11化に使用したUSBメモリの作成方法は、他にも詳しく動画で解説されているので、ここでは、その概要を説明したいと思います。 まずは、8GB以上のUSBメモリを用意します。今回は手持ちのバックアップ用で未使用の16GBのUSBメモリを使用しました。 

次に、PCのブラウザーで「Rufus4.6」と検索して、ダウンロードします。今回はフリーソフトのダウンロードで良く使用している「窓の杜」でダウンロードしました。 ダウンロードした「Rufus」をダブルクリックすると「ドライブ プロパティ」という画面が表示され、用意したUSBメモリをPCに刺して、「デバイス」欄に表示されていることを確認します。 

「選択」をクリックしてダウンロードを選択すると、小窓が開き選択していくと、Windows11(24H2)のセットアップ用isoファイルがMicrosoftの公式ダウンロードサイトからダウンロードされます。 「ブートの種類」でダウンロードしたWindows11のセットアップ用isoファイルを選択し、下段の「スタート」ボタンをクリックすると、USBメモリに書き込まれて「準備完了」のメッセージが表示されます。 

USBメモリの内容を確認すると、ルートに4つのフォルダーと「Setup.exe」を含む6つのファイルが作成されていました。 因みに、「バージョン 24H2」に移行する場合は、失敗する事例もあるようで、「既知の不具合」を確認しておいたほうが良さそうです。 

上書きインストールの場合は、ローカルアカウントとパスワードを引き継いで、従来は定期的に変更が要求されるパスワードはデフォルトで無期限になるようです。 また、オンラインアカウントの要件を削除することで、マイクロソフトのオンラインアカウントを持っていなても、ローカルアカウントが引き継がれるようです。
 

2台目の非対応PCのWindows11化と使用したUSBメモリ作成方法

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