このDAPはACGというマイナス側を0Vに制御するバランス接続で駆動することが出来ます。音のキレが良くなったのでこの接続を使用しています。
DAPにUSB給電しながら車両のAUX端子に接続しており、USBのグランドとAUXのグランドでグランドループと呼ばれる状態になるようで、音量を上げるとノイズが酷くなります。
給電用USBのケーブルを外すとノイズは収まるので、DAP内蔵バッテリで駆動すれば問題ないのですが、いちいちUSBケーブルを抜き挿しするのは面倒なので、対策することにしました。
最初にAUX側に割り込ませで、グランド切断する安価なアイソレータを試してみたところ、ノイズは収まるのですが音声信号もトランス変換される為か音質劣化が酷く、時々ガリ系ノイズも出てしまいます。
給電側のUSBアイソレータは価格高いものが多く、まずは産業用の安価なもので試してみたところ、ノイズが綺麗に収まりました。
ただし、給電電流が少ないようで、DAP側の充電中ランプが点灯し続ける状態でした。テスターで測った所、電圧は5.5V位で問題なさそうですが、DAPに悪影響がありそうなので別のものを入手しました。
入手したのは「TOPPING HS01 USB2.0アイソレーター」というもので、PCとDAC間のUSBケーブルに割り込ませる用途のもので、音声信号の品質もよさそうなもので、補助給電用の端子付きのものです。
価格はAmazonで7900円と、DAP本体に近い価格ですがグランドループから発生するノイズを実測で最大50dB低減可能という製品説明と補助USB給電機能があり、思い切って購入しました。
「TOPPING」というメーカは比較的安価なPC用DACも販売しており、そちらの評価も比較的高く、給電によるDAPへの悪影響が軽減できそうなのも決め手になりました。
実際にUSBアイソレータを接続したところ、AUXのボリュームを最大にしてもノイズは殆ど無く、給電もDAPの充電中ランプが消灯するので問題なさそうです。
一応、補助給電ようのType-C USBケーブルも同時入手して試してみた所、ノイズが酷く給電側のグランドに接続されてしまう仕様のようです。トランス変換電流には限界があるのかも知れません。
当然ですが、音声信号はAUX側でトランス変換されないので音質への影響がなく、電源ノイズが大幅に減少した効果もありそうで大満足です。
あとは耐久性ですが、熱のこもり難い車内の足元近くに設置しており、連続給電時間は2時間程度の使用条件となり、大丈夫だと思いますが長期使用で気づいたことがあれば再度投稿したいと思います。
製品説明(出展:Amazon)
★真のUSB2.0高速:HS01は、PCM 32bit / 768KHZやDSD512Nativeなどのハイレゾオーディオ伝送と互換性のあるUSB2.0高速伝送をサポートしています。★低レイテンシー:レイテンシーはわずか0.29usで、hifiおよびプロフェッショナルアプリケーションのニーズを完全に満たします。【注:通常、USBデバイスのレイテンシーは約5000us〜20000us(5ms〜20ms)です】
★接続について:HS01をマザーボードのUSBポートに直接接続することをお勧めします。 (フロントポート、USBハブはお勧めしません。)
★グランドループから発生するノイズを効果的に除去します。実測で最大50dBのノイズ低減が可能です。
★HS01に接続する機器が電流出力能力を超える場合、外部補助電源を使用することができます。なお、スマホの充電器のように、アースから絶縁された電源を使用することをお勧めします。リニア電源やその他のアース付き電源はお勧めできません。
車載DAP(XDP-20)のグランドループノイズ対策成功!
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