2018年12月24日月曜日

水冷CPUクーラーの冷却水入替

動画編集用デスクトップPCの「processor initializations fails!!!」というCPU故障エラーが出てCPUグリースの再塗布で様子を観ていたのですが、再発してしまったのでCPU温度をモニターしてみた所、動画書き込み等の負荷が掛かった状態で60℃を超えていました。

   

簡易水冷CPUクーラーは密閉されており、メンテナンスフリーだと思っていたのですが、調べてみると3年程でメンテナンスが必要になるケースがあり、冷却水(クーラント)を入替しました。


水冷CPUヘッドの取外しと分解

まずは、PC本体からクーラーユニットを取外します。

   

マザーボードの固定ネジ4か所を外して、ポンプ電源のコネクターを外して水冷CPUクーラーユニットを取外します。ラジエーターを固定しているケース外側のネジ4か所も外してクーラーユニット毎取り外した方が作業がしやすいです。

次に、水冷CPUクーラーヘッドの銅板の外側のネジを外して銅板の蓋を外します。動画では素手でやってしまってますが、エチレングリコールが主成分のクーラントですので手袋をした方が良いです。

クーラントの補充

最初、冷却液不足を疑い、クーラント補充液を補充しました。

   

銅板を開けると冷却水が見えるので、クーラント補充液をヘッドの蓋が付く所まで補充して、組付けてみました。 結果は、CPU温度が補充前よりも上がってしまい、冷却水を入れ替えてることにしました。

因みに、PC用のクーラントは高いので、自動車用のクーラント補充液で様子を観ることにしました。主成分はエチレングリコールで1/3に希釈されているものの、室内使用なので不凍効果はそれ程必要ないと判断しました。 これなら、とても安価なので、洗浄にも気兼ねなく使用できます。


CPUクーラー内部の洗浄

冷却水の入替に当たり、ヘッドを逆さまにして冷却水を出します。

画像

出した冷却水の画像です。ゴミのような不純物がたくさん出てきてビックリしました。密閉されているのにこれだけ汚れているのは、冷却水の不純物が経年で固まってしまうようです。これだけのゴミが入っているとラジエーターが詰まり易くなることが容易に想像できます。

クーラント補充液を入れて、蓋を手で押さえた状態でポンプ電源につないで冷却水を循環させて内部を掃除します。3回程掃除しても、まだ不純物が出てきましたので、ラジエーターに不純物入り込んでいることが分かります。


CPUクーラーの取付

5回程掃除してからクーラントを蓋の所まで入れて、ネジ止めしてクーラーユニットをPC本体に取付けます。 クーラヘッド取付時にCPUグリースも塗り直します。


CPU温度の確認

クーラーユニット取付後、CPU温度を確認しました。

   

アイドル時が30~40℃で、負荷をかけた時も最大で50℃程度なので、これで様子を観ることにします。 因みにCPU温度のモニターに使用したのは、フリーソフトの「HWmonitor」です。

水冷CPUクーラーは、空冷より冷却能力が高いと思っていたのですが、最近の空冷クーラーは性能が良く安くなっているので、これでダメなら空冷クーラーへの置換も検討してみます。


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